ガチ勢とエントリー層の溝について

少し真面目な話、かつ、個人的に思うことを。

あくまでも一個人の意見と捉えてください。


私は、それこそ１年くらい前からポケモンカードにハマり始めたわけですが、きっかけはポケモンが好きな２人の息子にポケモンカードをねだられてからです。

なので、他のポケカユーザーはどうかわかりませんが、私の場合、ポケモンについてはカードだけしか基本的には知りません。

同じポケモンのコンテンツでも、ゲーム（３ＤＳなど）やテレビなどにはあまり詳しくないですし大して興味もないということで、生粋のポケモンファンというわけではないということです。

あくまでも、カードが面白いからやってるというスタンスです。

ポケモン愛のない似非野郎が・・・と思う人は思ってください。別に私は気にしませんので。

あと、他のカードゲームをやるつもりもないです。あくまでも２人の息子たちあってのポケモンカードだと思っているので。

ただ、思わぬ形でハマったので、息子たちが大きくなってポケモンに興味がなくなってもヲヤジ単でやってる可能性もありえますが。

でも、それとて、他にハマる趣味が何かでてくればどうなるかも分からないというものです。将来のことなので、こればかりは予想できません。


さて。

タイトルの「ガチ勢とエントリー層の溝について」です。

ポケモンカードというのは、最初に「拡張パック」や「はじめてセット」を買うだけであれば、大した敷居ではないと思います。

ポケモンというコンテンツ自体は有名ですから、

「このポケモンが好きだから、カードもコレクションとして欲しい」

というきっかけで買う人だって当然います。

ルカリオというポケモンが好きだから、ライジングフィストの拡張パックで当たるまで買うという人も実際にいましたし。

その流れで、拡張パックを数パックくらい買うとか、はじめてセットを買ってみる、という程度であれば、大したお金もかかりません。


実際、ポケモンカードの場合、コレクターの割合のほうが圧倒的に多いでしょう。

そこからデッキを作ってバトルするかどうかはというのは、また次のハードルになります。

バトルをやるためには、ルールを自分も相手も覚えないといけないからです。

コレクターで終わるか、バトルもやれるか・・・ここに１つハードルが生まれます。


ただ、そんなハードルを乗り越えてバトルをやれるようになった人たちの中でも、さらに分岐点が生まれます。

それが、拡張パックやシングルカードに手を初めて付けて、ガチデッキを作り始めるかどうか・・・という分岐点です。

ジムバトルなんぞに行くと、当然ながら「はじめてセット」のような初期設定のデッキでは相手にもなりませんから、勝つためにはある程度カードを買いそろえる必要が出てくるわけです。

特に、大きな大会だとその傾向は強く、

ある程度大きな大会に勝てるようになりたい　→　それ相応にお金を賭けるのは必然

というのは言わずもがなでしょう。

「大きな大会で勝ちたい。でも、金は使いたくない。」

というのでは、いくらなんでも無理があるというものです。


ただ！！

それと同時に、これからポケモンカードのバトルを始めようとデッキを作って地元のジムバトルに初めてチャレンジしにいこうとするエントリー層に同じ理屈を最初から押し付けることはいかがなものかとも思うわけです。

経験が豊富ないわゆるガチ勢は当然にお金を使っているでしょうから、ポケモンカードにお金を使うことは当然のように感じているでしょうけど・・・

それはあくまでもポケモンカードを購入している人間のうちの、ほんの一部しかいないガチ勢の理屈に過ぎません。


ポケモンカードでバトルをする人のすそ野を広げたいのであれば、本来であれば、ガチ勢であるほどそうしたことを認識しておくべきだと思うのですが・・・

そうした認識がないガチ勢が、エントリー層に対してカードに金を使うことありきな価値観を押し付ければ押し付けるほど、

「カードゲームやるヤツ　＝　リアルな世界で充実してない廃人」

というイメージをエントリー層は持ってしまい、それこそポケモンカードの普及を妨げる要因になるのだと思います。


私などはまだまだぜんぜんひよっこですが、それゆえにそうしたエントリー層の気持ちはよく分かるということで書いてみました。

こんな私でも、長くやっていけばだんだんガチ勢になっていくわけでして、４０歳といういい歳してハマったせっかくの趣味なわけですから、カードゲームというのは楽しくあるべきということをいつまでも忘れないようにしたいですね。

あと、カードゲームだけが世の中の全てじゃないということも。